【小アルカナ】ペンタクルA~10解説

●タロットカード【小アルカナ】解説

【小アルカナ】ペンタクル『地』のスートについて・

『地』が象徴する事柄・・現実的な物事・堅実な物事・考え方・肉体・金銭・物資

『地』とは、地球の地、大地の地。

『五芒星』は人間そのもの=肉体、五感

人は、肉体(物質)を持ってこの世に存在しています。
三次元的(物質的)なこと、現実的なことを象徴しています。

物質といえば、【お金】が代表的です。

植物が大地から芽を出し、実を付けるまでには、堅実に世話を続けることにより、時間はかかりますが
実ります。
そのように、堅実さ・着実なことを象徴するのが『地』なのです。

【地に足の着いた~】・・・堅実で現実な意味合いで使われます。

【小アルカナ】ペンタクルA

  • 過去からの現実的な積み重ねがあって、スタートする。
  • 確かな力で成功をつかむ

努力で得た力。
努力によって、恵まれた環境にたどり着くことをあらわします。

【正位置】

  • 過去から、現実的に積み上げてきたことがあって物事がスタートする。
    (例)営業マンが、お客様へコツコツとアプローチ・提案をしてきた結果、契約に結び付く。
    そして、契約がスタートしていく。
  • 相談者さんにとっての結婚を示す場合もある。
  • 富や名声を得る可能性も。
  • 努力で得た力。
  • 力を発揮して豊かさを手に入れる。

【逆位置】

  • 過去からの現実的な積み重ね・努力が不足もしくは、こだわりすぎて
    スタートが困難な状態。
  • 利益にこだわりすぎて、適切な行動ができない暗示。
  • 金銭的な不安を抱えている。
  • 間違ったスタート。
  • 実力に自信がない。

【小アルカナ】ペンタクル2

二つの価値観を行ったり来たり・どんな変化にも適応する・柔軟性・バランス

ピエロのような男性が、二つのペンタクルを柔軟に操っている。
ペンタクルはレムにスケート(∞)のリボンの中。
どんな状況でも、上手く物事を扱う適応力や柔軟性を表します。
軽快であり、深刻さはありません。

数字『2』は、選択とバランスを意味します。

【正位置】

  • 目の前のことに、柔軟・臨機応変にバランスをとって対応しています。
  • 器用に立ち回れている。
  • 2つのことをバランスよくこなす(ダブルワークなど)。両立。
  • 楽な気持ち・楽しい。
  • エンターテイメント
  • 状況を把握し、正しい行動を起こす。
  • 対等な関係。

【逆位置】

  • 大波の上の船・・・無目的にアレコレ手を付けると転覆するよ。
  • 状況が変わりやすい。
  • 状況に対応できなくて四苦八苦している。
  • 周囲にとけこめず不安を抱えている。
  • バランスの悪い状態。
  • 対等ではない関係。
  • 心から楽しめない。

【小アルカナ】ペンタクル3

三人寄れば文殊の知恵!・協力・仕事の熟練・技術力

☆チームワーク・長時間☆

彫刻家と、設計図を持った僧、建築家が話し合いをしている。

現実性(建築家)と精神性(僧)は、創造性のために働き、すべてが最高レベルで運営されている。

協会の絵に黒が使われていることから、物事が進む時間が極めてゆっくりであることが示されている。

【正位置】

  • 自分の最高レベルで取り組むことが必要。
  • 現実的な物事を動かすには、専門家の知恵・チームワーク・時間を要します。
  • 異なる分野で協力し合える関係。
  • 専門性を身につけよう。
  • 地道に取り組んできたことが、評価される。
  • 秘めていた才能が、注目をあびる。
  • 抜擢される。
  • 飛躍のチャンス

【逆位置】

  • 時間をかけて取り組むこと、またはチームワークに問題がありそう。
  • 実力はあるのに、周囲から評価されない。
  • まだ、実力がともなっていない。
  • 協力の欠如。
  • ベストを尽くすことができない仕事や状況から立ち去る必要性。

【小アルカナ】ペンタクルの4

所有力・豊かな生活への執着

彼は、ペンタクル(お金)を頭に載せ、両手で抱え込み、両足で踏み押さえています。

背後には、お金を循環させるべき街並みが描かれています。

背景がグレーなことから、結末ではなくプロセスであることがわかる。

【正位置】

  • お金をキープしたいと思っている。
  • 本来、お金は循環させていくのが自然形。
  • 失敗しないように、慎重に行動を起こしたいと思っている。
  • 物事、お金に執着しているといえる。
  • ひとりじめしたい、守りたい。
  • 物欲を満たしても、解決しないことがある。
  • 手堅い利益を優先している。

【逆位置】

  • 強欲になり、自分を見失う。
  • 執着から解き放たれる時。
  • これまでのこだわりを手放す。
  • 日常生活が地に足が着いていない。
  • 利益ばかりを優先し、正しくない行動をしている。
  • お金の出し惜しみ。

【小アルカナ】ペンタクルの5

困苦・困難・試練

裸足の女性と、怪我をして松葉杖をついた男性が、教会のステンドクラスの窓に
気付くことなく雪の降る中横切っています。
(苦しみに目が行き過ぎて、避難場所に気が付かないのでしょう)

傷ついた者同士での絆、苦しみによって繋がっている人間関係。

数字の『5』は、バリエーションの多さを意味します。

【正位置】

  • 物質的な損失。
  • 安定感が崩れる。
  • 経済的・肉体的な苦難。
  • 苦しい状況で精神的に荒廃する。
  • 救いが必要な悲壮感。
  • 金銭的な悩みがある時。
  • すさんだ気持ち、よりどころを失う。
  • (アドバイス)今あるものに感謝を。

【逆位置】

  • 救いの光に気が付く。
  • 悪かった状況が次第に改善されつつある。
  • 救いの手が差しのべられ、気持ちが明るくなっていく。
  • 人生捨てたものじゃないと感じる。

【小アルカナ】ペンタクルの6

ギブアンドテイク・人同士の関係性・寛大さ・優位性

権力者が天秤を持ち、人々に何かを与えている。
善意を与える側と、与えられる側の相互関係を表しています。

数字の『6』は、調和を表す『2』×3=6で調和のレベルアップ、
『共生』の数字です。

【正位置】

  • 誰かに、自分のできることで何ができるかという気持ちがある。
  • 見返りを求めずに人を助けたい。
  • 公平に接したい。
  • 仕事で、正当な評価を受ける。
  • 親切にしてきたことが報われる。
  • 人に与えることでチャンス
  • (アドバイス)表面上の損得に縛られないで。

【逆位置】

  • ギブアンドテイクが崩れる。
  • サービス残業
  • 努力したが見返りがない。
  • 与えすぎてしまった。
  • 相手を支配や束縛したい気持ち。
  • 不当な扱いを受ける。
  • 恩を売って感謝されたい気持ち。
  • 見返りを期待している。
  • 見せかけの善意は見抜かれる。

【小アルカナ】ペンタクルの7

進展途中の節目・ひと段落し状況を見極める

彼は、動きを止めて、実った農作物(ペンタクル)をじっと見つめています。

実りに満足しているのか、成果に納得できないのか…

どちらにしても、ここまでやってきて次のステップを考えるステージにきたことが
描かれているのです。

【正位置】

  • 今までの努力に対して、期待通りの結果を得られず、可能性に悲観的ななっている。
  • 仕事の手を休めて、次へのステップを考えている(発展的に深刻に)。
  • 計画、工夫など見直しが必要な時。
    改善点を見つかれば次へのステップへ進めるでしょう。
  • 戦略を練り直す。
  • 今のやり方にひと工夫すると良い。

【逆位置】

  • これまでやってきたことに成果が表れ、道が開けてくる。
  • そろそろ、次の段階へ進み出します。
  • 現状を受け入れ、未来を見据えていくことで確実に進んでいけることを示しています。

【小アルカナ】ペンタクルの8

コツコツと実績を積み重ねる

忍耐と努力でスキルを磨くことの大切さ。

目標を達成するためにコツコツと地道な努力ををしています。
背後の町並みは、人々に認められる日が来ることを暗示しています。

青い服・・・精神性
赤いタイツ・靴・・・情熱
黒いエプロン・・・手を抜かず、時間をかけて取り組む

【正位置】

  • 物事を現実化するためには、コツコツと進めるのがベストです。
  • 集中力が高まっている。
  • 目標を達成に向けて、コツコツ取り組むことでスキルアップし、
    一歩ずつ成功に近づいています。
  • 目の前のことに集中すべき時。
  • 着実に進んでいるが、時間を要する。そうすることで得られるものがある。
  • こだわりを貫く。
  • 日々の鍛錬屋」コツコツした積み重ねの重要さを学ぶ機会が来ている。

【逆位置】

  • コツコツすることに躊躇する。
  • 根気がなくなる。真面目にやっているようで手を抜いている。
  • 様々な邪魔が入り、集中力が散漫に。

【小アルカナ】ペンタクルの9

自分の知恵と努力の成果を得る

一人で成し得た成果。(一人で出来ることの限界)

ハヤブサ(鳥)・・・知性の象徴

彼女は高い身分にある。

【正位置】

  • 自分をよくコントロールできている。
  • 自分の力に自信を持てている状況。
  • 経済的に自立している。
  • 心の安定・自由を手にした状態。
  • 独立や確かなポジションを得る。
  • 気持ちに余裕がある
  • 引き立てられて、成功する
  • 有力者との出会い
  • 援助を得て独立。援助はありがたく受けると良い。
  • 才能を生かせる。

 【逆位置】

  • 自分の知恵と努力が続かなくなる
  • 詐称や嘘により、成功を掴もうとする→孤立の可能性
  • 悪い考えにとらわれる。
  • 人に気に入られたい気持ち。
  • 応援者を失う。愛想をつかされる。金の切れ目が縁の切れ目。
  • 見栄からの行動。
  • 嘘は自分を苦しめることに。

【小アルカナ】ペンタクルの10

成果を得続ける仕組みがある・過去から未来に受け継ぐもの

子供・大人・老人という家族は、裕福な暮らしを表しています。
世代を超えて受け継ぐもの…継承や繁栄を表すカード。

ペンタクルが生命の樹の形に配置されている→宇宙を象徴。

【正位置】

  • 豊かさが循環する「しくみ」がある。
    (社長がいなくても、仕組みがまわっている)
  • 生活力がある状態。
  • 遺産等によって財産が増える。
  • 誰かから受け継いだスキルによって成功する。
  • 現状を維持していく退屈さや、社会に適応する「責任」を暗示。

【逆位置】

  • 豊かさの循環の仕組みのメンテナンスが必要。
    (それが面倒になっている)
  • 相続をめぐる問題。
  • 受け継いだスキルを活かせない。
  • 金銭の管理ができない。

 

 

 

 

 

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