【小アルカナ】カップA~10解説

●タロットカード【小アルカナ】解説

【小アルカナ】カップ『水』のスートについて

水が象徴するもの・・・感情・心・愛・感性・霊感・アート(芸術)・摂理、人間関係。

水は液体ですが、凍ると固体、熱すると気体へと変わり、様々な形を持ちます。
コロコロと形を変える様は、まるで私たちの「心」を象徴している。

私たちの肉体の70%が水分だと言われます。
その水分は、感情の動きにより体の中で動いている。

【感情を表す言葉】

  • はらわたが煮えくり返る
  • 背筋が凍る
  • 涙があふれる
  • 心が渇く、潤う
  • 血の気が引く
  • 喜び溢れる

心が動くと、身体の水分が動くということです。

このようなことから、「水」=心・感情と言われるようになりました。

カップに入った一定量の水(感情)は、平穏です。

カップから水が溢れると、「涙」となったり、「溢れる喜び」となったりします。

【小アルカナ】カップのA

愛する純粋なエネルギー

愛や感情、平和をあらわします。
聖杯から溢れ落ちる水は、慈愛に満ちた心を象徴しています。
白いハトは、平和の使い。精神的な充実をあらわします。

【正位置】

  • カードの右から手が出ていることから
    未来からの愛や思い(期待)を受け取って何かがスタートする。
    恋愛のスタート・友情のスタート・仕事のスタート・・・
  • 喜びや幸せに満ちている。
  • 愛を感じることができる出来事が舞い込む。
  • 幸せが訪れる。

【逆位置】

  • 愛や思いが伴わず(または拘りすぎて)、感情不安定のためスタートが困難な状態。
  • 誰かが愛を差し出してくれているのに、気づかない。
  • 幸福が阻まれているのかもしれない。
  • 愛情を感じることができず、喪失感に襲われる。
  • 失望や不安定な心の状態。

【小アルカナ】カップの2

絆を感じる心・愛と絆が芽生える・相互理解

男女が互いにカップを差し出し、心を通わせようとしています。

人と人との関わりや、心の交流を表します。

人は、カップ(感情)が二つあると混ぜ合わせたくなる。そこに、絆・共感が生まれる。

ヘビ(地を這う) → ライオン → 羽(天空を舞う)・・・次元上昇、昇華する。

ヘルメスの杖

【正位置】

  • 愛が芽生えつつある、パートナーシップ。
    相思相愛。
  • 絆が芽生える。
  • お互いを理解しようとする。
  • 心を共有し、協力し合える時。
  • 協力者を得る、和解する。
  • 本音で語り合う。
  • より良い信頼関係を築く。

【逆位置】

  • 仲が悪いわけではないが、「付き合ってるの?付き合ってないの?」と形にとらわれてしまう。
  • 不信感があり、心を開けない。
  • 心を閉ざしている。
  • (アドバイス)本心は伝えない方がよさそう。
  • 恋人というよりも、友達。

【小アルカナカップの3】

喜びを分かち合う心

地面のかぼちゃは、収穫の時を表しています。
三人の女性が、豊穣を祝っています。
これまでにしっかり働き、努力が実を結んだのでしょう。

【正位置】

  • カップの2よりは、広く浅くみんなで賑やかに乾杯!
    →喜び・お祝い・友情などを表す。
  • 努力してきたことが実を結び、もたらされる収穫。
  • 交渉成立!
  • 仲間と共に、祝い喜ぶ。
  • パーティーの開催。
  • 友人と気分転換をしよう。
  • グループ交際。
  • 仲間意識。
  • プロジェクトの成功、契約の成立。打ち上げ。

【逆位置】

  • 仲の良さが裏目に出て、関係性が馴れ合いになる。
  • おせっかいになる。
  • 仲間と、惰性的な毎日を送る。
  • 実りのないお喋りをする時間を浪費する。
  • ぬか喜びで終わる。
  • 結論の出ないミーティング。
  • 遊んでばかりで、前進の努力をしていない。
  • 羽目を外さないように気を付けよう。
  • 友情が恋愛に変わる可能性。

【小アルカナ】カップの4

動かない心・倦怠

現状に不満、行き詰まりを感じているのか
退屈そうに座る男性の姿。

目の前にカップが差し出されていますが、気づかないのか見ようとしていないのか。

【正位置】

  • (差し出されたカップ)何か新しいことをする事を躊躇っている。愛・アイデアはある。
    が、どうすればよいのかわからない。
    方法は、あるはずなのだけれど…。
  • (数字の4) 感情面で、安心安全でいたい。
  • 何も悪いことは起こっていない、恵まれた環境。
  • 誰かが、好意をよせているようだが、本人は気づいていない様子。
  • このままで良いのだろうかと考えてしまい動けない。
  • 未来への展望が見えず、腰が重くなる。

【逆位置】

  • 重い腰を上げて、そろそろ動き出す。
  • 現状に満足してしまい、動き出すのを諦める。
  • 打開策を見つけ出す。
  • 理想に向かって行動を転換させていく。

【小アルカナ】カップの5

失ったと感じる心・喪失感

人物のマントが黒く描かれている。

この人物の心は、目の前に倒れた3つのカップだけを見て、
「もう駄目だ」「もう終わりだ」「限界だ」と失望し悲しんでいる。
でも、後ろにある2つのカップは倒れていないのですよ…。

向こう岸に向かって橋が渡されていますよ。

【正位置】

  • 全てを失ってしまったとの思いから、大きな喪失感にさいなまれている状態です。
    悲しみに暮れ、現実を見られていないようです。
  • 全てを失ったのではなく、背後にカップは2つ残っている。
    心の水は、そう簡単に枯れてしまわないのだということを示している。

【逆位置】

  • 背後のカップに気づくことができる。
  • 人に頼らず、人をあてにせず自分で動き出す。
  • 新たな局面に向け再起動する。

【小アルカナ】カップの6

懐かしむ心・心の浄化・優位性

数字の『6』は、共に生きる(共生)、生み、育み、育てるという意味がある。

カードの絵の子供は、無邪気だったころの自分の象徴なのでしょう。

あたたかな過去への懐かしさを象徴するカードです。

【正位置】

  • 昔を懐かしんでいるようです。
  • 温かい昔の記憶が心を満たしています。
  • 美しい思い出、幸せな記憶。
  • 過去の記憶からヒントを得るとき。

【逆位置】

  • 未来に気持ちを向けていく。
  • 過去にとらわれ、新たな道に進めない。
  • 過去への依存を手放す必要性がある。
  • 過去思い出を美化している。

【小アルカナ】カップの7

イメージする心・想像・空想・夢・妄想・夢想

彼の目の前で、宙に浮きあがる7つのカップ。
その中には、彼が空想した様々な魅力的なものが入っています。
空想のため、実在するものではありません。
ただ、妄想にひたっていることを表します。

【正位置】

  • 色々なことをイメージする力がある。
  • あれもこれも欲しいと思う夢見がちな状態です。
  • 自分が本当に望んでいるのかがわからず動けない。
  • 夢や目標の選択肢が多すぎて決めきれない。

【逆位置】

  • 目標が定まり、動き出せるときがきた。
  • 夢を夢だけで終わらせない行動力が備わっている。
  • 迷うのはやめて決断しましょう。
  • 迷いがなくなる。
  • 現実的な思考になる。

【小アルカナ】カップの8

離れる心・現状に区切りをつけ次の場所へ歩み始める

積まれたカップを背に、赤い服と靴を身に着け立ち去っていきます。
険しい山に向かっていくのは、新たな目標にチャレンジしていくことを暗示しています。
これまでしてきたことに区切りを迎えたのでしょう。

『月』・・人の心は変わりやすい

【正位置】

  • 【機が熟した】目の前にカップを置いたまま、自ら去っていく。
  • 愛を注ぎつくした。
  • 違う喜びを探しに行こうとしている。
  • ひとつの出来事が終わりを迎えたことに気づき、旅立つ暗示。
  • 諦めて潔く撤退することも大切であるとの暗示。
  • (恋愛)マンネリ化・・違う喜びを(二人で)探しに行こう

【逆位置】

  • 新しい喜びが見つかった。または、戻ってくる。
  • (恋愛)復縁の可能性
  • 同じテーマに再チャレンジ
  • 新たなゴールを見つけ、再び挑戦する暗示。
  • 貴重な経験を得て、前向きに歩み始める。

【小アルカナ】カップの9

満足な心・栄光を得てひと息つく

9つのカップを並べて腕を組む男性。
精神的・物質的なものを得て、喜びを味わっています。

願望が叶い、どのような気持ちになるのでしょうか。

【正位置】

  • 念願の夢が叶い、満足感がこみ上げます。
  • 純粋に目の前の幸福を喜べる状態です。
  • 望むものをを手に入れ、満足。
  • 自分を誇らしく感じる気持ち。
  • 欲しいものを手に入れる運気。
  • 願いは叶いそうですよ。

【逆位置】

  • 満足するにはもう少し…条件が満たされていない。
  • 浅はかさ、うぬぼれの心。
  • 得たものに夢中で、おごり高ぶっている。
  • 喜びに酔いしれている。
  • 欲に目がくらむとき。
  • 手に入れた後のむなしさ。
  • お金に支配された考え。
  • お金では満たされないものに気づくことが必要。
  • 利益第一主義の経営会議。
  • 贅沢に溺れる。

【小アルカナ】カップの10

幸せな心・愛と希望に満ちた日々・幸福・充足感

愛を象徴するカップが虹を形どっている。
喜びに満ちた、家族が幸福そうに描かれている。
家族など、当たり前の中にある幸せを示します。

【正位置】

  • 平穏な日々に幸せを感じている。
  • 平和な日常を、心より愛せる状態。
  • 穏やかな心境。
  • 物質的な価値よりも、精神的な価値が上回る。
  • のんびり過ごしている。
  • 結婚・子供を望んでいる場合、良い前兆。
  • 目の前の幸せに気づきましょう。(アドバイス)

【逆位置】

  • 平凡な日々に、物足りなさを感じる。
  • 退屈や倦怠感をもち、日々の暮らしが色あせて見えている。
  • 幸せが見いだせない。

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