【小アルカナ】カップ『水』のスートについて
水が象徴するもの・・・感情・心・愛・感性・霊感・アート(芸術)・摂理、人間関係。
水は液体ですが、凍ると固体、熱すると気体へと変わり、様々な形を持ちます。
コロコロと形を変える様は、まるで私たちの「心」を象徴している。
私たちの肉体の70%が水分だと言われます。
その水分は、感情の動きにより体の中で動いている。
【感情を表す言葉】
- はらわたが煮えくり返る
- 背筋が凍る
- 涙があふれる
- 心が渇く、潤う
- 血の気が引く
- 喜び溢れる
心が動くと、身体の水分が動くということです。
このようなことから、「水」=心・感情と言われるようになりました。
カップに入った一定量の水(感情)は、平穏です。
カップから水が溢れると、「涙」となったり、「溢れる喜び」となったりします。
【小アルカナ】カップのA
愛する純粋なエネルギー
愛や感情、平和をあらわします。
聖杯から溢れ落ちる水は、慈愛に満ちた心を象徴しています。
白いハトは、平和の使い。精神的な充実をあらわします。
【正位置】
- カードの右から手が出ていることから
未来からの愛や思い(期待)を受け取って何かがスタートする。
恋愛のスタート・友情のスタート・仕事のスタート・・・ - 喜びや幸せに満ちている。
- 愛を感じることができる出来事が舞い込む。
- 幸せが訪れる。
【逆位置】
- 愛や思いが伴わず(または拘りすぎて)、感情不安定のためスタートが困難な状態。
- 誰かが愛を差し出してくれているのに、気づかない。
- 幸福が阻まれているのかもしれない。
- 愛情を感じることができず、喪失感に襲われる。
- 失望や不安定な心の状態。
【小アルカナ】カップの2
絆を感じる心・愛と絆が芽生える・相互理解
男女が互いにカップを差し出し、心を通わせようとしています。
人と人との関わりや、心の交流を表します。
人は、カップ(感情)が二つあると混ぜ合わせたくなる。そこに、絆・共感が生まれる。
ヘビ(地を這う) → ライオン → 羽(天空を舞う)・・・次元上昇、昇華する。
ヘルメスの杖
【正位置】
- 愛が芽生えつつある、パートナーシップ。
相思相愛。 - 絆が芽生える。
- お互いを理解しようとする。
- 心を共有し、協力し合える時。
- 協力者を得る、和解する。
- 本音で語り合う。
- より良い信頼関係を築く。
【逆位置】
- 仲が悪いわけではないが、「付き合ってるの?付き合ってないの?」と形にとらわれてしまう。
- 不信感があり、心を開けない。
- 心を閉ざしている。
- (アドバイス)本心は伝えない方がよさそう。
- 恋人というよりも、友達。
【小アルカナカップの3】
喜びを分かち合う心
地面のかぼちゃは、収穫の時を表しています。
三人の女性が、豊穣を祝っています。
これまでにしっかり働き、努力が実を結んだのでしょう。
【正位置】
- カップの2よりは、広く浅くみんなで賑やかに乾杯!
→喜び・お祝い・友情などを表す。 - 努力してきたことが実を結び、もたらされる収穫。
- 交渉成立!
- 仲間と共に、祝い喜ぶ。
- パーティーの開催。
- 友人と気分転換をしよう。
- グループ交際。
- 仲間意識。
- プロジェクトの成功、契約の成立。打ち上げ。
【逆位置】
- 仲の良さが裏目に出て、関係性が馴れ合いになる。
- おせっかいになる。
- 仲間と、惰性的な毎日を送る。
- 実りのないお喋りをする時間を浪費する。
- ぬか喜びで終わる。
- 結論の出ないミーティング。
- 遊んでばかりで、前進の努力をしていない。
- 羽目を外さないように気を付けよう。
- 友情が恋愛に変わる可能性。
【小アルカナ】カップの4
動かない心・倦怠
現状に不満、行き詰まりを感じているのか
退屈そうに座る男性の姿。
目の前にカップが差し出されていますが、気づかないのか見ようとしていないのか。
【正位置】
- (差し出されたカップ)何か新しいことをする事を躊躇っている。愛・アイデアはある。
が、どうすればよいのかわからない。
方法は、あるはずなのだけれど…。 - (数字の4) 感情面で、安心安全でいたい。
- 何も悪いことは起こっていない、恵まれた環境。
- 誰かが、好意をよせているようだが、本人は気づいていない様子。
- このままで良いのだろうかと考えてしまい動けない。
- 未来への展望が見えず、腰が重くなる。
【逆位置】
- 重い腰を上げて、そろそろ動き出す。
- 現状に満足してしまい、動き出すのを諦める。
- 打開策を見つけ出す。
- 理想に向かって行動を転換させていく。
【小アルカナ】カップの5
失ったと感じる心・喪失感
人物のマントが黒く描かれている。
この人物の心は、目の前に倒れた3つのカップだけを見て、
「もう駄目だ」「もう終わりだ」「限界だ」と失望し悲しんでいる。
でも、後ろにある2つのカップは倒れていないのですよ…。
向こう岸に向かって橋が渡されていますよ。
【正位置】
- 全てを失ってしまったとの思いから、大きな喪失感にさいなまれている状態です。
悲しみに暮れ、現実を見られていないようです。 - 全てを失ったのではなく、背後にカップは2つ残っている。
心の水は、そう簡単に枯れてしまわないのだということを示している。
【逆位置】
- 背後のカップに気づくことができる。
- 人に頼らず、人をあてにせず自分で動き出す。
- 新たな局面に向け再起動する。
【小アルカナ】カップの6
懐かしむ心・心の浄化・優位性
数字の『6』は、共に生きる(共生)、生み、育み、育てるという意味がある。
カードの絵の子供は、無邪気だったころの自分の象徴なのでしょう。
あたたかな過去への懐かしさを象徴するカードです。
【正位置】
- 昔を懐かしんでいるようです。
- 温かい昔の記憶が心を満たしています。
- 美しい思い出、幸せな記憶。
- 過去の記憶からヒントを得るとき。
【逆位置】
- 未来に気持ちを向けていく。
- 過去にとらわれ、新たな道に進めない。
- 過去への依存を手放す必要性がある。
- 過去思い出を美化している。
【小アルカナ】カップの7
イメージする心・想像・空想・夢・妄想・夢想
彼の目の前で、宙に浮きあがる7つのカップ。
その中には、彼が空想した様々な魅力的なものが入っています。
空想のため、実在するものではありません。
ただ、妄想にひたっていることを表します。
【正位置】
- 色々なことをイメージする力がある。
- あれもこれも欲しいと思う夢見がちな状態です。
- 自分が本当に望んでいるのかがわからず動けない。
- 夢や目標の選択肢が多すぎて決めきれない。
【逆位置】
- 目標が定まり、動き出せるときがきた。
- 夢を夢だけで終わらせない行動力が備わっている。
- 迷うのはやめて決断しましょう。
- 迷いがなくなる。
- 現実的な思考になる。
【小アルカナ】カップの8
離れる心・現状に区切りをつけ次の場所へ歩み始める
積まれたカップを背に、赤い服と靴を身に着け立ち去っていきます。
険しい山に向かっていくのは、新たな目標にチャレンジしていくことを暗示しています。
これまでしてきたことに区切りを迎えたのでしょう。
『月』・・人の心は変わりやすい
【正位置】
- 【機が熟した】目の前にカップを置いたまま、自ら去っていく。
- 愛を注ぎつくした。
- 違う喜びを探しに行こうとしている。
- ひとつの出来事が終わりを迎えたことに気づき、旅立つ暗示。
- 諦めて潔く撤退することも大切であるとの暗示。
- (恋愛)マンネリ化・・違う喜びを(二人で)探しに行こう
【逆位置】
- 新しい喜びが見つかった。または、戻ってくる。
- (恋愛)復縁の可能性
- 同じテーマに再チャレンジ
- 新たなゴールを見つけ、再び挑戦する暗示。
- 貴重な経験を得て、前向きに歩み始める。
【小アルカナ】カップの9
満足な心・栄光を得てひと息つく
9つのカップを並べて腕を組む男性。
精神的・物質的なものを得て、喜びを味わっています。
願望が叶い、どのような気持ちになるのでしょうか。
【正位置】
- 念願の夢が叶い、満足感がこみ上げます。
- 純粋に目の前の幸福を喜べる状態です。
- 望むものをを手に入れ、満足。
- 自分を誇らしく感じる気持ち。
- 欲しいものを手に入れる運気。
- 願いは叶いそうですよ。
【逆位置】
- 満足するにはもう少し…条件が満たされていない。
- 浅はかさ、うぬぼれの心。
- 得たものに夢中で、おごり高ぶっている。
- 喜びに酔いしれている。
- 欲に目がくらむとき。
- 手に入れた後のむなしさ。
- お金に支配された考え。
- お金では満たされないものに気づくことが必要。
- 利益第一主義の経営会議。
- 贅沢に溺れる。
【小アルカナ】カップの10
幸せな心・愛と希望に満ちた日々・幸福・充足感
愛を象徴するカップが虹を形どっている。
喜びに満ちた、家族が幸福そうに描かれている。
家族など、当たり前の中にある幸せを示します。
【正位置】
- 平穏な日々に幸せを感じている。
- 平和な日常を、心より愛せる状態。
- 穏やかな心境。
- 物質的な価値よりも、精神的な価値が上回る。
- のんびり過ごしている。
- 結婚・子供を望んでいる場合、良い前兆。
- 目の前の幸せに気づきましょう。(アドバイス)
【逆位置】
- 平凡な日々に、物足りなさを感じる。
- 退屈や倦怠感をもち、日々の暮らしが色あせて見えている。
- 幸せが見いだせない。
コメント